マンションに長年住んでみて、結局戸建てに引っ越すことを決めたわけですが、実体験からマンションのメリット・デメリットについて少し整理してみました。
マンションのメリット
分譲マンションの大きさによりますが、一般的にはマンションのメリットは下記になるかと思います。
- 安全性
- 豊富な共有設備
- 24時間ゴミ出し & ディスポーザー
- 戸建て比べて駅近のケースが多い
❶安全性
オートロックやALSOK等の警備会社採用によって、マンションのセキュリティは戸建てに比べると優れていると思います。また、複数の住戸があることによって戸建てのように個人を特定されにくいので心理的な安心感を得られることもマンション住まいのメリットかと思います。
❷豊富な共有設備
私が住んでいたマンションは比較的大規模でしたので、キッズルーム、勉強も可能なライブラリー、パーティールーム、カラオケルーム、多目的スペース、ゲストルーム、屋上テラスなど、幅広い共有施設を備えていました。これらに魅力的に感じる人は多いかと思います。

❸24時間ゴミ出し & ディスポーザー
いつでも好きな時にゴミ出しできるというのは戸建てでは絶対に実現できないことで、マンションの最大のメリットと言っても過言ではないかと思います。また、ディスポーザー付きが基本ですので生ごみの処理に困ることはありません。
❹戸建て比べて駅近のケースが多い
駅から徒歩5分以内といった環境はマンションでなければ実現しにくい条件かと思います。人気のある駅では資産価値も維持しやすく、買った金額より高く売れたというのは珍しいことではありません。駅近はスーパー、病院、飲食店、大型商業施設などが立ち並び、一度経験するともう駅近以外は住めないと感じられるほど好条件と言えます
マンションのデメリット
販売にマンションのデメリットは、同じく実体験から下記のとおりです。
- 騒音
- 第3種換気システムのせいで気密性が悪い
- 個別の部屋が持ちづらい
- 生活導線が悪い
❶騒音
マンションのデメリットで挙げられるのはまずコレかと思います。
隣人の住人に恵まれなければ、人によっては耐えられない騒音レベルになる
上下だけではなく、左右の部屋からも音が響くので要注意
特に二重床の場合に発生する「太鼓現象」には要注意

(引用元:MUTE)
私が分譲マンションに住んで一番驚いたのが、上からではなく隣の部屋からの騒音でした。マンションって鉄筋コンクリートで音はしないんじゃないの!?と信じきっていたのにショックが大きかったです。
とても参考になるのが、こちらダイヤモンド不動産研究所さんの記事で、壁の工法違いについて分かりやすくまとめて頂いております。私のマンションの場合も結局のところコンクリートと石膏ボードの間に空間があることにより、隣の子供が走る足音が太鼓現象を発生させ、寝れないぐらい気になる音に繋がっていました。マンションの場合は上下左右で発生すると思った方が良いです。

(引用元:ダイヤモンド不動産研究所)
マンションの内見がもし可能なのであれば、壁を実際に叩いてみれば遮音性が高いかどうか大体の判別が可能です。もし音に敏感で不安な方は、下記のように遮音性が低い疑いのあるマンションは止めておいた方が無難でしょう。隣人に恵まれていたならば心配しなくても良いですが、誰が住むなんてコントロールできません。
・遮音性の高さをチェックするポイント
遮音性が低いマンションは、壁を叩くと軽くて響いた音が発生する (≒二重構造)
逆に遮音性が高い場合は、壁を叩いてもズシンとした感触で音が全く響かない (≒クロス直張り)
❷第3種換気システムのせいで気密性が悪い
換気システム自体は、2003年にシックハウス症候群などからの健康被害を防ぐために24時間換気が法規化されたものなので絶対付ける必要がありますが、マンションの場合はほとんど第3種換気なので快適性を損なう大きな原因になっています。
第3種換気システムは、給気を自然換気、排気を機械換気で行う方式のことを指します。こちらの写真にある大きな穴が第3種換気の給気口です。こんなに大きな穴がリビングや各居室に設置されており、常にこの外の空気を取り入れており、特に冬では冷たい空気が入ってくるため人によっては相当不快かと思いますし、光熱費の増加にも繋がります。


(マンションの第3種換気:壁に大穴が開いてる)
なぜこんな簡易的な換気方法を取っているかというと単純にコストダウンからくるもので、マンションの中住戸でせっかく気密性が良い部屋なのに、この換気システムのせいで台無しになっています。
一条工務店などの大手ハウスメーカーでは第1種換気を採用しており、給排気を機械で行い、熱交換機を備えて熱損失を最小限にした換気システムを構築しているため、非常に快適な室内空間を実現できます。


(引用元:日本住環境(株))
❸個別の部屋が持ちづらい
子供が2人いる場合には、子供に一人部屋を与えることが難しくなってきます。下記の絵は典型的なマンションの間取りで洋室を備えた3LDKですが、リビングの横にある洋室はスライダーで区切られただけの簡易的な居室(音漏れもガンガンします)になっているため、子供が大きくなった時のことを考えると勉強や睡眠を落ち着いてできる部屋とは言い難い環境です。中学生以上になったり、性別の異なる兄弟がいるご家庭は、戸建てへ住み替える方が増えていく印象です。

(3LDKの典型的な間取り図)
❹生活導線が悪い
マンションの部屋内の生活導線はワンフロアで収まるので最高なのですが、それ以外の生活導線が悪いです。例えば、
- エレベーター待ちでマンション外に出るまで時間がかかる、もしくは家に入るまでに時間がかかる(=駅近のメリット半減)
- 駐車場が遠く荷物の出し入れが非常にやり辛い。鍵を忘れてしまったときは最悪
- ゴミステーションへの距離がある場合、重いゴミを遠いところまで運ばなければならない
まとめ
マンションのメリット・デメリットを経験談からまとめてみました。マンションのメリットはセキュリティや利便性の高さ(特に駅近)など、戸建てには実現できない要素も多くあります。一生そこに住むという考え方ではなく、独身、家族、老後などのライフスタイルに合わせてどちらが良いのか柔軟に考えていくことが必要だと思います。