こちらの記事では、基礎完成後の上棟前最後の工程である「土台据え」の工事についてご紹介したいと思います。浴室周りの基礎断熱の施工も同時に行われます。
土台据えとは?
土台据えとは、基礎が完成した後、基礎の上に家の土台となる木材を設置していく作業のことを言います。一条工務店の場合、基本的には1日で完了する工程のようです。工事の前には、多くの材料が既に運び込まれていました。

土台据えのメンバーは、日本人リーダー1名、フィリピン人の作業員の方3名で構成されていました。私が午後に見学に到着した頃には、土台の骨組みはほぼ完成しており、非常に暑い中、土台の上を歩きながら軽快に作業をされていました。

相当な数の土台と、その下に分厚い断熱材が装着されています。本当に分厚いです!

打ち込む釘の数も相当数のようで、何箱も固定金具のダンボールが積まれていました。

オリジナルスペーサーの設置
こちらの写真は、虫進入の防止や通気口の機能を兼ね備えた一条工務店のオリジナルスペーサーです。シンプルにただの金網のようですが、タッカーで土台に打ち込んで固定しているようです。

アンカーボルトの根本にも、気密性確保のためのシーリングが設置されています。

下記は玄関土間の土台ですが、スポンジ状の材料が詰め込まれ、気密性確保を徹底している様子が伺えます。

サッシ設定
オリジナルスペーサーの上から、黒い角材が固定されます。金網にもしっかりテンションがかかり、簡単には虫が入らないようになっています。

さらにその上からアルミのサッシが固定されます。これによって、基礎内に雨が入り込まないような構造が完成します。

断熱材付きの土台充填
さらに次々と断熱材付きの土台を、完成した土台の上から作業員の方々が被せていきます。この蓋には水色のマーキングが多く塗布されており、作業員はその点を狙ってクギをどんどん打ち込んで固定していきます。


この作業以降、基礎の中をそう簡単には見ることが出来ませんが、工事用で一部まだ固定していない蓋があり、作業員リーダーが少し中を覗かせてくれました。「鋼製束」と呼ばれる土台を支える強度部材も、きちんと設置されていました。多くの光が小窓のように見えるので、通気がきちんと確保されていることが分かります。

蓋が閉まると、土台がほぼ完成です。

浴室周りの基礎断熱の施工
浴室周りの基礎には、断熱材が追加されます。作業員の方が断熱材をカットして、ボンド塗布後に基礎に張り付けていきます。グレイスバスに対しては、側面だけではなく底面にも断熱材が追加され、i-smartの浴室よりも断熱性能がさらにグレードアップされています。



過去の記事で、グレイスバスと断熱材についてご紹介しているので、こちらもご参照ください。

ちなみに、こちらの蓋のようなものは、浴室の床下点検の際に外せるようになっている基礎断熱材です。フックで2か所固定されているだけなので、簡単に外すことが出来ました。いつか床下を潜るかもしれませんので、練習しておくのが良いかもしれません。


まとめ
以上、一条工務店の土台据えについてご紹介しました。実際に使われている木材や断熱材、釘を打つ場所、作業員の方々の様子を見ながら、品質の高さや家の構造について理解することができました。これから一条工務店で家作りをされる皆様も時間が許す限り、ぜひ見学することをオススメします。
作業後はビニールシートで全体を覆い、雨が降っても安心です。あとは上棟を待つのみです。

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