本記事では、入居2か月目に床下点検を自身でやってみた結果をご紹介します。結果的に不具合や、色々な発見がありましたので、体力のある方は一度挑戦してみると良いでしょう。
床下点検って自分でやるべき?
床下点検なんて業者に任せておけば良い、というのはその通りなのですが、今回思い立ったのは下記の理由からです。
✔新築工事を担当している業者にとって、我々は所詮One of themなので、自分の目で見ないとやはり安心できない
✔ゴキブリや害虫が大嫌いで、絶対に家の中に入って欲しくない!
上記から、家族に反対されながらも、床下に自ら潜る決意をしたわけです笑
事前準備は入念に
一方で、素人が床下点検をするには事前準備が欠かせません。実際に筆者が準備したものをいくつか紹介しておきます。
まず導線の確認ですが、床下点検口を図面から確認し、上蓋を外します。

次に中蓋が見えますので、こちらも外します。

この中蓋には断熱材が付いており、外した瞬間に床下から冷気が舞い込みます。改めて一条工務店の断熱性能の高さを伺い知れます。

床下は真っ暗です。ほとんどの人はここで諦めるでしょう笑

絶対に準備すべきものは下記のとおりです。
・ヘッドランプ・・・頭に装着するタイプのライトです。十分な明るさがあるものを選びます。狭い床下では懐中電灯を手に持って動く余裕はありません

充電 or 乾電池で使えるタイプです。5000ルーメンもあるので、床下でも十分な明るさでした。
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・保護メガネ + マスク・・・仰向け作業には保護メガネは必須
床下では粉塵やホコリが多く、仰向けで作業することから保護メガネを装着しておいた方が良いので必ず用意しましょう。また、マスクの装着も忘れずに。

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・ツナギ・・・狭い床下で自由度高く動くには、上下服が一体であるツナギが必須です

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・台車・・・床下にヒジを付きながら、ほふく前進するのには限界がありますので、ローラーで移動できるように台車を用意しておいた方が良いです
一度購入すれば、床下に放置しておいても良いと思いますので、ヒジにアザが出来ないように台車を購入することを強く推奨します。狭い床下で頭部寸法をできるだけ稼ぐために、薄型で小さめのものを選びます。

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いよいよ床下へ
上記準備が出来ましたら、いよいよ床下に突入します。水道管やらドレンやら、色々なものが確認できます。ネジが落ちていたり、ゴミの量もすごいです。

ビックリしたのは断熱材に開いた大穴です。。。エアコン配管とドレンを通すためにやむを得ませんが、ちょっと大きすぎるのでは?上からコーキングはしていると思いますが、処置が甘いと隙間風や害虫進入が心配になります。

水道ホースも同様です。断熱材をバリバリ破って床下と繋がっています。

ここもコーキングはちゃんとしているのだろうか?工事中に確認はしたつもりですが、少々心配になります。

台車を滑らせながらどんどん進んでいきます。1回目は台車無しで突入したのですが、やはりかなりキツかったです。

こちらはエアコンの先行配管のドレンです。なんと、逆勾配になっていることが確認できます。これだと水が流れないため、一条工務店側に補修をお願いしました。普通の人は床下なんて潜らないので、さすがにこの指摘は驚いたとは思います、、、
一方で、気づかれなければ適当な工事でいいのか?怒、と思いますよね。やはり、こういった厳しい目で追及していかないと一向に品質は上がっていかないわけです。

後ほど補修してもらった写真はこちらです。職人さんも床下に潜った工事はさすがに大変なようです。。。

コンクリートに一部ヒビが発生しています。強度的な懸念はないと思いますが、将来的にはシロアリ進入が少々気になります。まだ年数が経過していないので、いずれ埋めるなりシロアリ対策の薬剤を撒くなどして対応しようと思います。

こちらもビックリしたのは、水道管を固定している金具が、ビス止めされていかなったことです。こちらも一条側に伝えましたが、それ自体はそういう固定方法なので、問題がないそうです。焦りました、、、

さらに奥へ進みますが、だんだんと戻れなくなるのでは?という不安感に襲われます、、、あまり無理せずに複数回に分けて探検しましょう。

浴室エリアへの進入
我が家の一番奥のエリアは、浴室です。存在感のある扉が見えるのが浴室に繋がる断熱材です。

表の蓋を開けると、中にもさらに断熱材があります。取り外し用の青い紐を持って、奥に押し込むと浴室とご対面です。

浴室の下のエリアは、床に断熱材を敷き詰めているのでさらに頭上寸法が狭く、様子を見るだけ手一杯なので中に侵入することは諦めました。

10年点検の際にシロアリの薬剤を撒いたり、リフォームの際に業者が潜ったりする時には、おそらくここに人間が来ることになるのだと思いますが、非常に大変な作業になるのでしょうね、、、
穴という穴を全て塞ぐ
1-2回の床下ツアーで現状把握をした後、筆者の場合は、気密性の担保・害虫進入防止のために、怪しい穴を全て塞ぐことにしました。
地面と繋がっている部分には粘土を詰めます。

同じく、断熱材を破っている部分にも詰めます。

使用した粘土は、防蟻処理した「ボレイトフィラー」を使用しました。隙間を埋めることが目的なので、普通のパテでも大丈夫かとは思います。
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かなり大き目の穴や、手が届きにくいところは、ウレタンスプレーを活用しました。吹いた後に数倍の大きさに膨らむので、見栄えはよくありませんが、密閉効果が期待できます。


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水道ホース、水道管が開けている断熱材の穴を粘土で全て埋めていきます。結構数が多いので体力勝負です。

まとめ
以上、床下の大冒険についてご紹介しました。まず言えることは、入念な準備と覚悟が必要、ということです笑
写真だと結構広いように見えますが、実際入ってみると恐ろしいほど狭いです!下記は私の足の様子ですが、少しは狭さを感じて頂くことができるでしょうか?ほふく前進だとまず体力的に無理なので、台車を使って何とか移動が出来る、といったイメージです。

多大なる努力によって、大きな効果があるかよく分からない気密性の担保と、害虫対策が完了しました。。。
心の安心を得るために、さすがにここまでやる必要はないと思いますが、筆者のように不具合が見つかるケースもありますので、他の皆さんにオススメは決して出来ませんが、気になる方はぜひチャレンジしてみてください ^ ^;
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