本日は、我が家の2025年・1年分の太陽光パネル&蓄電池の売電、買電の実績が出ましたので、初期費用の償却可能年数について、実績に基づいて考察したいと思います。
事前シミュレーションでは償却年数は10.3年
前回の記事では、建築前に一条工務店側から提示があったシュミレーション結果に基づいて、太陽光&蓄電池のコスパの良さについてご紹介しました。我が家の太陽光パネルの容量は12.7kW(パワコン9.9kW)、蓄電池容量は7kWhです。


太陽光や蓄電池のメンテナンス金額も考慮した上で、回収期間は10年3か月ということでした。実際はどうだったでしょうか?

2025年の実績の整理
実績に基づく償却年数を検討する上で、我が家の2025年の1年分のデータが取れましたので、まずは下記のようにデータを整理します。
| 請求月 | 使用期間 | ①家全体の消費量(kwh) ※一条情報 | ②発電量(kwh) ※一条情報 | ③系統購入量(kWh) ※東電情報 | ④請求金額(円, 税込) ※東電情報 | ⑤売電量(kwh) ※東電情報 | ⑥売電金額(円) ※東電情報 |
| 2025年1月 | 12/9~1/8 | 627 | 1,087 | 300 | 11,959 | 508 | 8,128 |
| 2025年2月 | 1/9~2/8 | 891 | 1,250 | 473 | 15,765 | 767 | 12,272 |
| 2025年3月 | 2/9~3/8 | 779 | 1,352 | 281 | 11,348 | 799 | 12,784 |
| 2025年4月 | 3/9~4/8 | 722 | 1,526 | 182 | 8,727 | 926 | 14,816 |
| 2025年5月 | 4/9~5/8 | 525 | 1,747 | 73 | 5,810 | 1,234 | 19,744 |
| 2025年6月 | 5/9~6/8 | 595 | 1,492 | 90 | 6,323 | 933 | 14,928 |
| 2025年7月 | 6/9~7/8 | 859 | 1,804 | 233 | 10,472 | 1,118 | 17,888 |
| 2025年8月 | 7/9~8/8 | 980 | 2,051 | 293 | 11,513 | 1,297 | 20,752 |
| 2025年9月 | 8/9~9/8 | 935 | 1,751 | 333 | 12,484 | 1,088 | 17,408 |
| 2025年10月 | 9/9~10/8 | 774 | 1,333 | 258 | 10,610 | 763 | 12,208 |
| 2025年11月 | 10/9~11/8 | 595 | 887 | 190 | 9,237 | 436 | 6,976 |
| 2025年12月 | 11/9~12/8 | 673 | 1,029 | 256 | 11,160 | 560 | 8,960 |
| 年合計 | 8,955 (kWh) | 17,309 (kWh) | 2,962 (kWh) | 125,408 (円) | 10,429 (kWh) | 166,864 (円) | |
| 月平均 | 746 (kWh) | 1,442 (kWh) | 247 (kWh) | 10,451 (円) | 869 (kWh) | 13,905 (円) | |
各項目を少し解説しますね。
①家全体の消費量(kwh)
我が家の月別の電力使用量kWhです。オール電化でさらぽかを使う真夏は935kWh/月と使用量が非常に多いです。1年通した月平均は746kWhで、一般家庭の月平均が400-500kWhぐらいですので、やはりオール電化住宅、特に床暖房を筆頭に装備が贅沢な一条の家は、電気を食うことは間違いないと思います。
②発電量(kwh)
太陽光パネルから発電した実績です。東電から情報が取れなかったので、一条のアプリから取得したデータです。シミュレーションでは年間13,274kWhの発電量でしたが、実績は17,309kWhでした。一般家庭にしてはかなりの発電量です。シミュレーションでは毎年、発電効率を劣化で下げる計算式も入れているようですので、ごくわずかですがその影響もあるのと、天候の条件違いが一番大きいかと思います。
③系統購入量(kwh)
契約している電力会社から購入した電力量です。系統とは送電線のことで、要は自分の家の太陽光では賄いきれなかった分を、電力会社から購入した量という意味です。その量が月平均247kWhでした。量自体は多くはありませんが、7kWhの蓄電池を入れていても、自家消費100%というのはやはり難しいことを意味します。
④請求金額(円, 税込)
こちらは③の部分に関して、電力会社からの請求金額です。太陽光を搭載していないご家庭だと、こちらの電力会社からの請求書分が「電気代」になります。我が家の場合は、月平均10,451円でした。太陽光を入れていても、結構な金額を払っていますよね。
⑤売電量(kWh)
自家消費しきれず、余剰した分を電力会社に売電した量です。月によっては、家全体の使用量よりも多い電力量を売電していますが、その多くは昼間の余剰分です。昼間の余剰分は蓄電池に貯めて夜に放出しますが、蓄電池は7kWhしか容量が無いので、このような逆転現象が起きます。
⑥売電金額(円)
⑤の売j電量に、事前に決められた売電単価(経産省のFIT制度に基づく)を乗じたものが売電金額です。我が家の場合は10年間は16円固定です。※売電単価は年々下がっています
実績は、年合計で166,864円、月平均で13,905円でした。
償却年数の計算
以上で償却年数を計算する準備が整いましたので、実際に計算していきます。
| 前提条件 | 内容 | 補足 |
| 太陽光&蓄電池 初期費用 | 266万円 | 税込 |
| 家の年間消費電力量 | 8,955kWh | 月平均746kWh |
| 年間系統電力の購入額 | 12.5万円 | 年間2,962kWh |
| 年間売電収入 | 16.6万円 | 年間10,429kWh |
| 電力プラン | 昼35.76円/kWh、夜27.86円/kWh | 東京電力スマートライフL |
| 電力単価 | 33.39円/kWh | 上記昼の電力使用率70%、夜30%と置いた場合の加重平均値 |
| 再エネ賦課金 | 3.98円/kWh | 経産省公表値・2025年5月~2026年4月検診の1年間平均 |
| 燃料調整費 | -7.94円/kWh | 東京電力の2025年1月~12月の過去1年間の実績平均値 |
太陽光&蓄電池の導入メリットを検討する上での考え方は、下記2点を考慮する必要があります。
1.太陽光の発電によって自家消費した場合には、太陽光が付いていなかった場合(=電力会社から全ての電力を購入:通常高い)の金額差を考慮する
2.売電金額を考慮する
【太陽光を導入しなかった場合の電気代を計算】
もしも太陽光が付いていなかった場合、家の年間消費電力量の8,955kWhが全て電力会社の系統からの購入になるため、前述の前提条件から、年間電気代は下記の通りになります
①単価:33.39円/kWh
②再エネ賦課金:3.98円/kWh
③燃料調整費:-7.94円 ※東京電力エリアの場合
①+②+③で電力会社から買う場合の電力単価は29.43円/kWhです。
よって、太陽光が無かった場合の家の年間電気代は、8,955kWh(25年実績) × 29.43円/kWh = 263,546円になります。
【太陽光&蓄電池導入の年間メリット計算】
次に、太陽光と蓄電池導入した場合のメリットを、実績から計算します。上述の前提条件から、
④年間の系統からの電気代:12.5万 (25年実績)
⑤年間の売電収入分:16.6万 (25年実績)
太陽光&蓄電池導入による年間メリット = (太陽光導入前の系統電気代 – 導入後の系統電気代) + 売電収入
= 26.35万 – 12.5万 + 16.6万 = 30.45万円/年
この金額が、太陽光&蓄電池による年間メリットになります。
【償却年数の計算】
最後に、償却年数を計算します。
初期費用は266万円(税込)、太陽光&蓄電池導入による年間メリットは30.45万円/年でした。よって、償却年数は下記のとおり計算できます。
償却年数 = 初期費用 ÷ 年間メリット = 266万 ÷ 30.45万 = 約8.7年
FIT制度の契約年数が10年(※売電金額が10年間で固定される)ですが、その間にほぼ確実に投資回収できる計算になります。
【その他考慮すべきこと】
細かい計算は省略しますが、太陽光パネルの発電効率が年0.5%落ちるとすると、8.7年➡8.9年に償却年数が伸びますが、大きな影響ではありません。※初期100%、9年目で96%で、1~9年目の平均で98%で計算 (=30.45万×0.98=29.8万)
10年目以降は、売電単価が安くなるのと、パワコンの寿命が15年と言われている中で、交換費用30万程度を見込んできた時に、どうなっていくかという視点はありますが、少なくとも損することは無いかと思います。
まとめ
一条の初期シュミレーションでもメンテナンス費入れても10.3年で回収とあったので、最終的には我が家の実績も、ほぼ同じような結果になりました。
我が家の場合は、12.7kWの太陽光パネルなので、世間よりはかなり大き目な容量であることと、一条工務店の太陽光パネルは市場平均より安いので、全体的にメリットが早期に出せるということだと思います。
今後一条工務店で建築を検討されている方には、太陽光&蓄電池の導入をぜひオススメしたいと個人的には思います。
以上、実績レポートでした!
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