【一条工務店】基礎工事 その5 ミキサー車登場と養生開始

 基礎工事もいよいよ最終段階に近づき、本記事では基礎の「立ち上がり」のコンクリート打設についてご紹介します。

目次

基礎立ち上がりへのコンクリート打設

 前日に職人さんに時間を聞いて、朝10:00から基礎枠へのコンクリートの流し込みを実施すると聞いたので、時間通りに現地へ到着しました。しかし、ミキサー車が到着していないとのことで、しばらく待つことに。

しかし・・・1時間近く経ってもミキサー車は来ず、9:00頃には現地を出発したとのことでしたが、どうも道に迷って遅れているとのこと。子供も連れていたため、炎天下の中でイライラしてところでやっと到着して作業を開始できたのは、ミキサー車が出発したとされる時間から約2時間後の11時10分ぐらいでした。

養生の様子

 炎天下で子供がもう待てないと騒ぎ始めたので、約束していたプールへ連れていくために、しぶしぶ現場を離れることに。帰宅後、気になって現地に寄ってみると既にブルーシートで養生が始まっていました。

8月8日にコンクリート打設でお盆休みを挟んで8月16日に型を取る日程との説明を受け、養生期間は7日程度を確保することです。どのような材料や工法を使ってるのは詳細は知りませんが、夏場で7日間は十分な日数だと思います。

(引用:株式会社レックス)

一方で心配なのが本記事を記載している2024年は猛烈な暑さで毎日35度を超える日が続きます。色々と調べてみると、養生の目的は、コンクリートに水分を与えること、その水分が散逸するのを防ぐこと、適切な温度を保つこと、衝撃や有害物質から守ること、などとされますが、日中の平均気温が25℃を超えるような場合は暑中コンクリートとして施工する必要があるようです。

 外気温が高く直射日光が強い夏季は、コンクリート表面が直射日光の影響を受けたり、表面の水分の蒸発が早めってしまうためひび割れなどが発生しやすく、このような場合は養生マットなどでコンクリート表面をしっかりと覆うことで水分を維持しつつ、適切なタイミングで散水などの水分供給を行うことが重要です。また表面に膜養生剤などを散布することで、水分の蒸発を防ぐことができます。

 こういった話を受けて職人さんに養生の方法を聞いてみました。

毎日灼熱なので水分がすぐ飛んでしまうと思いますが、途中で散水とかするのですか?

一条の職人さん

いえ、ブルーシートで被うだけです。

え?なんか保湿用の添加剤とか使ってるですか?

一条の職人さん

そんなの使ってません。

え、、、そんな品質管理で大丈夫なの・・・

 不安になったので営業さんに確認したところ、回答が下記のとおりでした。つまり、細かいことは素人が細々言わずに、いざと言う時は一条工務店が30年保証するので安心しなさい、というメッセージでした(-_-;)

一条の営業さん

結論から申し上げますと、水はまかなくて大丈夫です。打設当日に急激な温度上昇を避けるため水撒きをする場合はございますが、その後の水撒きは基本的に行いません。世の中には色々な情報があり、正しい内容もありますが、施工を行っている業者さんが使われる材料と工程、考え方によって違いが生じます。

一条の営業さん

施工に関しましては、弊社は年間16,000棟の建築を行っており、日本中のあらゆる気候と四季の中で、どのハウスメーカーさんより、基礎を含むお家作りの実績がございます。コンクリート強度検査も行っており、しっかりと30年間の保証がございますので、ご安心くださいませ。

 担当の営業さんはとても信頼しているのですが、工事現場を見る度に工事の雑さに対する不信感が少しずつ積みあがってきているのでした。

生コンクリートの制限時間

 とどめの不信感の出来事は、コンクリート工事が終わった後に、とある記事を見てからでした。上記でミキサー車が工場出発から2時間後に到着してコンクリート打設工事を開始したと言いましたが、なんと、生コンクリートにはJIS規格で決められた制限時間があるようなのです。その時間、なんとわずか90分。。。

(引用:鹿島建設)

 コンクリートの軟らかさは、“スランプ値”という値で表し(単位はcm)、この値が大きいほど軟らかく流れやすい生コンクリート、と言えるそうで、時間が経過した生コンクリートはスランプ値が低下し、軟らかさを失っていきます。特に暑い時期には運搬によるスランプ値の低下が大きく、コンクリートの温度が30℃、スランプ値が18cm程度の生コンクリートを1~1.5時間運搬すると、スランプ値は6cm程度低下する場合もあるようです。

(引用元:コンクリートメディカルセンター)

 運搬時間によるスランプ値の変化とともに、生コンクリート中の空気量も変化し、この空気量も、運搬時間が長くなることで徐々に少なくなり、生コンクリートのなめらかさも失われて作業がしにくくなっていきます。

 型枠の中にはコンクリートを補強する鉄筋も一緒に入っていて、生コンクリートが所定のスランプ値を下回っていると鉄筋に邪魔されて型枠の隅々まで行き渡ることができません。

 このように運搬時間が長くなると品質変化が徐々に起こり、スランプや空気量が低下したコンクリートを流し込むと、ジャンカと呼ばれる充填不良や、流し込んだコンクリートの層が一体化しない部分であるコールドジョイントといった不良を生じてしまいます。

こんな常識があるにも関わらず、そのまま作業するなんて信じられない・・・

 この情報を見たときには「家は性能」を謡う一条工務店に対する期待が裏切られ、怒りが込み上げてきました。

まとめ

 この記事を書いている時には、一条工務店の担当営業に問題点を指摘して、工事課の回答を待っているところです。一条工務店のお盆休みは随分と長いようなので、休み明けに先に職人での工事が再開してしまうため、万が一問題があってもこのまま先に進んでしまうことが懸念です。私の要望としては、型を外した状態のコンクリート状態を現場監督が自ら確認して、品質をきちんと担保することです。

 私の不信感としては、現場監督が十分に現場を見回っておらず、いざ問題が起こった時には長期休暇、全てを下請け業者に任せっきりで品質管理の意識が低いことです。

 お盆休みの間も時々現場を見ましたが、炎天下で養生のブルーシートが見事に風でめくれ上がっていました。。。やむを得ず、工事フェンスをよじ登り自分で直しながら、ため息ばかりが出るのでした。

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